ユーザーが友達に教えたくなるような情報を配信することで、Facebook ページからの情報をより多くの人に伝えることができます。
(出典:小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド)
友達に伝わる仕組み
Facebook ページで情報を発信し、ユーザーがその情報に対して反応してくれると、その情報がそのユーザーの友達にも表示されます。この仕組みによって、その企業やブランド、ショップのことを知らない人にも、Facebook ページの存在や発信している情報を知ってもらうことができます。つまり、1 人のユーザーのアクションが友達のネットワークを介して自動的に伝わっていくというのが、Facebook の強みの 1 つです。
ソーシャルメディアが普及する以前から、親しい友達や信頼している人からのおすすめ情報は、知らない誰かからのおすすめよりも影響力が強いと言われています。自分の知っている人が特定の Facebook ページと交流しているのを見れば、どんな Facebook ページなのか気になるのが人間の心理です(下図)。さらに 1 人のユーザーがシェアした情報が友達のネットワークを次々と伝わって、いつの間にか多くのユーザーに届くということも起こります。Facebook 内の研究所では、自分の友達ネットワークにいる人の情報の伝わり方、ネットワーク外にいる人からの情報の伝わり方についての調査データを発表しています。この調査レポートから、次のことが実際の Facebook の利用データから得られたとしています。
●親しい友達から伝わってくる情報は、友達の間で共有されやすい
●友達ネットワーク外から伝わってくる情報のうち、一般に受け入れられやすい情報はネットワーク全体を伝わって伝播することがある
Facebook で友達のアクションはどのように表示されるのか
さて、Facebookページとユーザーが交流したとき、その情報は友達にどのように表示されるのでしょうか。表示される場所は、ニュースフィードとリアルタイムフィードですが(下図)、実はユーザーのアクションによって表示のされ方が異なります。
さらに言うと、その友達との親密度(Facebook上で頻繁にやり取りをしているか、特にやり取りしていないか)、そのFacebookページに対して「いいね!」しているかどうか、ユーザーの友達の人数や友達による投稿数、ニュースフィード表示の設定、ログインするタイミング(常時ログインか1週間に1回かなど)など、さまざまな要件によって、表示条件は変わってきますが、一般論として次から説明する5つのことが言えます。
5 つの表示条件
①ユーザーがFacebookページに対して新規に「いいね!」をした場合
Facebookページへの「いいね!」は、ニュースフィードに表示される可能性が高いので、友達への影響力はかなり高いでしょう。またその Facebookページにアクセスすると、そのページに対して「いいね!」をしている自分の友達の写真が表示されるので、こちらもインパクトがあります(下図)。さらに、友達がFacebookページに「いいね!」しているという事実を利用したFacebook内の広告がニュースフィードに表示されることもあります。
②ユーザーがFacebookページの投稿に対して「いいね!」をクリックした場合
投稿に対する「いいね!」の場合は、リアルタイムフィードに表示される可能性が高く、ニュースフィードに表示される可能性はそれほど高くありません。
③ユーザーがFacebookページの投稿に対してコメントをした場合
投稿に対するコメントの場合は、リアルタイムフィードに表示される可能性が高く、ニュースフィードに表示される可能性はそれほど高くありません。
④ユーザーがFacebookページの投稿をシェアした場合
投稿をシェアした場合は、ユーザー自身の投稿に近い形でニュースフィードに表示される可能性が高いので、もっとも拡散力がある形で友達に伝播します。
⑤ユーザーがFacebookページに投稿した場合
ユーザーがFacebook ページに新規投稿した場合、リアルタイムフィードにもニュースフィードにも表示されません。しかし、Facebookページを訪問した時に、友達がページに対して新規投稿している場合は、タイムラインの右側上部に投稿内容が表示されるため、インパクトがあります。
モバイルの時の表示
上記で説明したニュースフィードの表示は、基本的にパソコンからニュースフィードを見た場合です。モバイルやスマートフォンには、リアルタイムフィードがありませんし、ユーザーのアクションに関する情報(Facebookページへの新規「いいね!」など)は、表示されにくくなっています。モバイルやスマートフォンの場合は、ユーザーの投稿やFacebookページの投稿が優先的に表示される傾向にあります。
シェアしたくなる情報を投稿する
上記のようなFacebookの仕組みからもわかるように、漫然と広告や宣伝的な情報を流すだけでは、ユーザーの心には響かず、アクションを起こしてもらうことはできません。ユーザーはどんな情報だったら楽しんでくれるか、役立つと思うか、友達に教えたくなるかを考えながら、日々の運用をしていきましょう。