時事

こんなにも世知辛くデリケートなアフターコロナの時代だからこそ、あえて見習いたい石田純一イズム!

『スポニチAnnex』によると、新型コロナショックの真っ直中ににもかかわらず強行した沖縄ゴルフ旅行直後に陽性が判明し、退院してからも快気祝いのパーティで泥酔していた現場を写真週刊誌にスクープされ、日本中の老若男女からバッシングの嵐に晒された俳優の石田純一(66)が6月18日、木曜レギュラーを務めるラジオ番組『斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI!』(文化放送)に出演。公選法違反(買収)の疑いで検察当局に逮捕された前法相の衆院議員・河井克行容疑者(57)と、妻の衆院議員・安里容疑者(46)について、以下のような辛口の批評をなされた……らしい。

(MCの斉藤一美アナの「離党はするけど、議員は辞職はしないということなんです。どうやら,昨日まで」という問題提起を受けて)「ありえないですね。世間の常識からいったらこういうことこそ本当にもっとキツくというか、ええ…」
 
「やっぱり真相究明といっても、当人が買収するつもりではなかったと言い張ったら終わりなのかもしれないですけど、ここはきちんと追究したいですね」

じつに毅然とした正統かつ無難な見解である。ところが……というか、案の定(?)、同記事下にあるヤフコメ欄には、 “主役” の河井夫妻のことではなく、石田純一に対する「オマエが言うか!?」的なコメントが続々と……。

「今の状況で石田さんのコメントを聴いて『なるほどー』とか『そうか!』と思う日本人は1パーセントも居ない」
 
「この人も決して人の事は言えないでしょう。この人の行動だって常識はずれですから」
 
「言ってることは真っ当。でも、人を非難する立場かな?」

どう考えても、現状における石田純一のこの発言のここだけを切り取って掲載した『スポニチAnnex』側からすれば、こんな結末を見越したうえでの確信犯的な狙いがあったに違いない。だとしたら、まさに「してやったり」といったところであろうが、冷静に振り返ってみるに、このヒトって……別に犯罪を犯したわけじゃないんだし、一応は無事 “完治” して社会復帰しているわけだから、発言の場を与えられているかぎりは、そこでなにを主張しても、とくに問題ないのでは……って気もしなくはない。

……とは言っても、あれだけの世論を騒がせた “失態” をやらかしてしまったヒトである。まだほとぼりも冷めやらぬこの時期に、この手の他人を断罪するジャッジをくだすのは、相当な勇気を要したことだろう。

でも、石田純一はこれでいいのだ。こうもあっけらかんと「自分の事は棚に上げる」力ワザは、もはや一種の才能── “鋼の心臓” と根っからの大らかすぎる性格に支えられたこの「石田純一イズム」こそが、昨今の世知辛くデリケートな空気のなか、誰もがピリピリとしたオーラを発散しているアフターコロナの時代に、案外必要とされている、良い意味での “無神経さ” なのではなかろうか。

少なくとも私は、石田純一がKY(※←半死語?)でド直球な政治敵批判を繰り返すごとに、じわりじわりと癒され、同時にまた励ましてさえもらっている。私もこーいう人間になりたい……かも? ……と???

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