■胃薬の代わりの驚きの荒療治!?
海外に行くと、日本人としては「えっ?」と思うようなことに多々遭遇しますよね。今回はその一つをご紹介させてください。
筆者がカンボジアを旅行していると、急にお腹がぎゅるぎゅる・・・これはやばいと思い、トイレに直行しました。何を食べたか思い返すと、生野菜のサラダ、エビの入った炒め物、氷入りのドリンクなど一歩間違うとお腹を下しそうなものばかり。完全に油断していました。
事実、海外でお腹を壊してしまう旅行者は非常に多いです。食べ物や水が衛生でなかったり、食文化が異なり慣れない環境では体調を崩しやすいのです。特に発展途上国では、衛生環境が整っておらず細菌・ウイルス感染するリスクが高くなります。現地の人々と同じように飲食すると、免疫力・耐性のない日本人は下痢や体調不良になってしまうことはよくあることです。
■欧米人「下痢ならコーラを飲みなよ!」
一緒に観光していたベルギー人に「お腹を壊した」と言うと「下痢?」と聞かれ、「YES・・・」と答えました。それを聞いたベルギー人は、こんなアドバイスをくれたのです。
「YOU、コーラを飲みなよ」
「下痢に・・・コーラ・・・だと?」
絶望的なサジェストにさらに腹痛が増してきそうな気がしましたが、薬も持ち合わせていなかったので言われるがままコーラを飲んでみました。半信半疑でしたが、なんと数時間後には体調は無事回復したんです!!
どうやら欧米では、風邪や下痢、胃腸の不良にコーラを飲むのが主流なようです。一部の国では医者もオススメする治療法らしいんです!
■体調不良時にコーラが効果的な理由とは?
下痢・嘔吐が起きたときには、安易に下痢止め等市販の薬を服用して体内にウイルスを留めておくよりも、ウイルスや細菌を出し切ってしまうことが大切です。その際、脱水症状を起こさないために水分補給が欠かせません。甘味飲料は消化吸収が良く、炭酸は胃腸を刺激しお腹の痛みや吐き気、胃もたれを緩和してくれると言われています。このため、甘い炭酸飲料は下痢や吐き気の治療に適しているのです。なかでもどこの国にもあり簡単に入手できるコーラが治療薬として人々の生活に定着したと考えられますね。
下痢や吐き気などにコーラが効果あるとご紹介してきましたが、日本国内では体調不良時にわざわざコーラを飲む必要はないかもしれません。というのも、コーラよりも水分補給に適した塩分を含むスポーツ飲料や薬が簡単に手に入り、医療環境が整っているからです。
旅行時にお腹を壊したなどと言った緊急時には、是非コーラを活用してみて下さいね!
(執筆:味博士の研究所)
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