銀行の入り口付近に、よく観葉植物が置いてあることにはお気づきでしょうか？ この観葉植物は単なるインテリアとして置いてあるのではなく、ちゃんとした目的があって設置されているのです。
■防犯の観点から「170cm」に揃えられている
この観葉植物ですが、日本全国どこの銀行にも共通している特徴があります。それは、高さがほぼ170cmだという点です。この170cmという高さから、何が連想できるでしょうか。
170cmは、日本の成人男性の平均的な身長です。つまり、銀行の入り口に置かれている観葉植物はインテリア目的ではなく、出入りする人の身長の目安をつけるためのものなのです。
銀行に強盗が入るようなことがあった場合、この観葉植物を目安にして、逃亡してしまった犯人の身長の特徴を銀行員が記憶します。これは、警察から銀行への指導によるれっきとした防犯対策なのです。
■コンビニの入り口のドアにも
このように強盗事件が起きた際に、犯人逮捕の参考になるように設置されている銀行の観葉植物ですが、コンビニエンスストアの入り口のドアにも同様の目的のために「目盛り」をつけている店舗も数多くあります。
強盗の場面には、できれば遭遇したくないもの。しかし、万が一発生した場合は、速やかに解決する必要があります。銀行やコンビニによるこのような取り組みが、犯人逮捕の手がかりとなる有力な情報として、警察に提供されるのです。
■安全で快適な場所を提供するために
ところで、銀行に行った際に利用者用のトイレがなかなか見つからなくて、困った経験はありませんか？ 実はこちらも、防犯上の観点から設置されていない店舗が多いのです。トイレがあると、犯人が人質を取って閉じこもったり、中で変装されたりする危険性があり防犯上好ましくないのは想像できます。
もちろん、係の人にトイレを借りたい旨を伝えれば職員用のトイレを案内してくれたり、窓口の外の待合室に設置されていたりなど、利用者への配慮はされています。銀行を訪れる人のストレスにならない範囲で、万全な防犯に取り組む。そのバランスはなかなか難しいところかと思われますが、いずれの考え方も“人”を対象としたサービスとして快適で安全な場所を用意するには欠かせないものなのです。
2015年11月22日（日） よる10時00分～10時54分
MBS - TBS系全国ネット
司会：林修、大政絢
出演者：澤部佑（ハライチ）、高畑淳子、田村淳（ロンドンブーツ1号2号）、中島健人（Sexy Zone）、宮本エリアナ
次回の放送内容：宿敵・さかなクンと料理研究家の土井善晴氏がW参戦！ 土井氏は今、世界中の料理人から注目されている“メード・イン・ジャパン”の「調理器具」にまつわる知識を、さかなクンはあるブームのおかげで嫌われ者から一転、大人気を得た「幻の魚」について出題する。 また、ファッション雑誌「ニコラ」の編集長からは、ブレイクする「モデル」を見極めるとっておきの秘密が！ 果たして“初耳学”に認定されるのは？
