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愛犬に与えていいお茶、与えない方がいいお茶

■犬に与えて大丈夫かの判断基準は、カフェインと健康状態

紅茶、抹茶、緑茶、ハーブティー、など、世の中には沢山の種類のお茶があります。昨今、カフェのドリンクメニューやティーバッグのパッケージ等にも見かけることが多くなった「ノンカフェイン」という言葉。

わんちゃんにカフェインが多く含まれたものを与えてしまうと、けいれんや興奮状態に陥ったり、最悪の場合は命を落とす可能性もあります。

また、お茶は基本的にミネラルが豊富です。ミネラルに左右されやすい病気や、結石が出来やすいわんちゃんは、与える際に注意が必要です。その他にも妊娠中、持病がある、薬を飲んでいる場合は悪影響を及ぼすことがあるのでかかりつけの動物病院へ相談するようにしましょう。

■犬に与えていいお茶

どれも、人が飲む時の2~3倍に薄め、小型犬の場合で一日に大さじ1/2~1杯ぐらいにしましょう。

・黒豆茶
抗酸化作用によるエイジングケア、血管を丈夫にすることによって動脈硬化を予防、血糖値の安定によるダイエット効果なども期待できます。

・ルイボスティー
ルイボスに含まれているSOD様酵素には抗炎症作用があるといわれています。アトピー性皮膚炎の緩和が期待できます。活性酸素を中和するフラボノイドも豊富に含まれています。

・カモミールティー
消化不良、お腹のハリ、吐き気を改善することが期待できます。不安や緊張を和らげる働きがあります。

・ミントティー
食べ過ぎなどによる消化不良におすすめです。緊張やイライラなどを鎮める鎮静効果も期待できます。抗菌作用、麻痺作用があり、一時的な痛みや乗り物酔いの緩和にも一役かってくれるでしょう。

・ローズティー、ローズヒップティー
筋肉や粘膜の炎症を鎮めたり、胃腸の軽い炎症を収めることが期待できます。ビタミンCが豊富なため、ストレスケアやエイジングケアにもおすすめです。通常、犬は体内でビタミンCを作れるとされていますが、このビタミンCはストレスよって消費されます。犬にもストレスがありますので、外から補給してあげても良いでしょう。ただし、バラの樹皮を仕様しているものは、妊娠中、腎臓や泌尿器に病歴がある動物には与えないようにしましょう。

・たんぽぽ茶
体内の余分な水分や老廃物を排泄させたり、肝臓の働きを高めることが期待できます。

・麦茶
胃の粘膜を保護したり、血流をよくすると言われています。体の熱を冷ます働きがあるため、夏バテ時や暑い時におすすめです。

・はとむぎ茶
漢方では“ヨクイニン”と呼ばれるはとむぎは、肌の調子を整え、なめらかにしてくれると言われています。また、むくみの改善や、老廃物の排泄を促すためにも使用されています。

■犬に与えない方がいいお茶

・紅茶
・緑茶
・抹茶
・烏龍茶

これらはどれも、カフェインが多く含まれていますので、興奮状態や痙攣などを引き起こす恐れがあります。お茶のカフェインはタンニンと結びつく事で、カフェイン特有の働きを抑えてくれるとされていますが、犬に与えることはあまりおすすめできません。

その他、ジャスミンに中毒症状が出る恐れがあるため、ノンカフェインでもジャスミンティーは避けておいたほうが良いでしょう。

また、お茶ではありませんがコーヒーやココアにもカフェインが多く含まれており、刺激が強いため犬には与える必要がありません。

ブレンドティーなどは、原材料をよく確認して与えるようにしてください。「飲みかけのお茶をそのままにしておいたら、愛犬が飲んでしまった」というケースもありますので、飼い主さんやご家族の飲み途中や飲み残しのお茶は、愛犬が届かない場所に置きましょう。

一般的に、犬に与えても大丈夫であろうお茶をリストアップしましたが、体質や体調によっては合わないものもあります。与えた後に体調が悪くなったら、自己判断しないで必ずかかりつけの動物病院へ相談するようにしてください。 (執筆:いちかわ あやこ)

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