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「平均寿命」は亡くなった人の平均年齢ではない

平均寿命
日本は世界第1位の長寿大国として有名ですが、そこでよく聞くのは「平均寿命」という言葉。実はこの「平均寿命」は亡くなった方の平均年齢ではないことをご存知でしょうか。今回は意外と知られていない平均寿命についてご紹介したいと思います。

■平均寿命とは

まずは、平均寿命を説明する前に「平均余命」という言葉をご紹介します。平均余命とは、ある年齢の人が亡くなるまであと何年生きるかということを「統計的に計算した値」のことです。例えば、30歳の人の平均余命が50年とすると、その人は統計的には80歳まで生きることが期待される、という意味になります。

平均寿命とは「0歳児の平均余命」です。つまり、生まれたばかりの赤ん坊がその人生を終えるまで何年生きるかの推測値が平均寿命ということになります。

■よく聞く話

平均寿命が何を意味している言葉なのか分かったところで、しばしば耳にする話しを見ていきましょう。

・あと何年生きるか=平均寿命-自分の年齢

これはよくある勘違いですが、平均寿命の定義からこれでは自分があと何年生きるかは分からないですね。正しくは、自分の年齢+平均余命です。例えば、今25歳で、その歳での平均余命が50年であったとしたならば、寿命は75歳ですね。

・平均寿命まで生きられるのは50%

よく「平均寿命まで生きられるのは50%くらいだ」なんて聞いたことがあるかもしれませんが、これも一般的には間違いです。平均寿命とはそれが発表された年の医療データやその他の寿命に影響しうる要因を加味しているので、医療制度の発達などによりその後の平均寿命(平均余命)は変化するため、一概に50%とは言い切れません。

・平均寿命は女性の方が長い

これは本当です。日本に限らず、世界的に見ても女性の方が平均寿命は長い傾向にあります。詳しいことは分かっていませんが、生物学的にも認められている事実です。

いかがでしたか?ちょっとだけ平均寿命について理解が深まったでしょうか。平均寿命の本当の計算方法は統計や数学の知識を使う複雑なものなので紹介できませんでしたが、気になった人は調べてみるとより理解が深まるかもしれませんね。最近では、他にも平均寿命に関連して「健康寿命」なんて言葉も出てきているみたいですよ。どんな意味か気になった人は調べてみてはいかがでしょうか。

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