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デジタルライフを離れて精進料理・座禅でリセット!

「お寺に泊まる」休日

お寺や神社に併設された宿泊施設を「宿坊」といいます。もともと、宿坊は僧侶や巡礼者のための宿泊施設でしたが、最近は観光客対応も進んでいます。朝の勤行や座禅、住職の講話や写経などいわゆる「おつとめ」は任意のところがほとんど。でも、せっかく泊まるなら体験してみたいものです。精進料理をアピールポイントとする宿坊もありますし、大抵のところはお酒もOKです。

宿坊に関する基本的な知識や最新トレンドを知るには宿坊関連サイトの先駆け的存在である「宿坊研究会」のページが便利。最近は「ご縁つなぎ」をテーマに寺社コンを開催したり、サッカーW杯のパブリックビューイングをしていたところもあったそう。今回は、Facebookページを設置している宿坊の中でも、そば屋併設、体験メニュー充実といった個性派宿坊に注目してみました。

■観光も兼ねる旅なら信州へ

京都:長谷寺
首都圏から比較的行きやすいのが長野。「善光寺玉照院」は1400年にわたり、信州善光寺参詣者を受け入れたという伝統的な宿坊です。こちらの特色は朝粥座禅会やお数珠づくりといったものから、イタリアン精進といったユニークなメニューが体験できること。イタリアン精進はワインとともにいただけるというからとても気になります。7月7日には仏教&ヨガ1DAYリトリート@信州が開催されます。

神仏習合の流れを汲み、宿坊はお寺だけでなく神社にもあります。例えば戸隠神社と手打ちそばで有名な戸隠。戸隠は、平安時代から修験道の道場だったいう歴史あるところ。うっそうとした森と奥社の杉並木が印象的で、最近は鉄道会社のポスターの撮影地としても知られるようになりました。「戸隠神社宿坊 いろりのそば処 築山」は、その名の通り戸隠神社の宿坊とそば処を兼ねていて、山の幸や日本酒を堪能できます。

■世界遺産の高野山や古刹の宿坊へ

精進料理
京都の宿坊は観光客にもお馴染みですが、一足伸ばして高野山へ。世界遺産(紀伊山地の霊場と参詣道)だけあって外国人観光客を意識してか、英語を併記する宿坊も見受けられます。あえて英文で読むと新たな発見がありそう。精進料理だってBuddhist vegetarian cuisine と書くとなにやらおしゃれな響きになりますね。
恵光院」では、お寺の行事やホタルの情報など季節感たっぷりの写真がタイムラインに投稿されています。英語表記なので外国人に日本文化を紹介するときにおすすめです。宿泊者向けナイトツアー夜の奥の院参拝が楽しそう。「高野山 宿坊 福智院 」は天然温泉と見事な日本庭園が有名。宿坊ビギナーでも気軽に予約できるのが「宿坊 普賢院」。ここはなんとじゃらん等宿泊予約サイトからも予約でき、ユーザーからの口コミもあるので安心感があります。

聖徳太子ゆかりの地を訪れるなら奈良信貴山。「信貴山成福院」は、信徒会館である建物は文化勲章受賞、村野藤吾の設計というから驚き。「玉蔵院」でも写経、写仏が体験できます。庭園も大変美しいのですが、山の上にあるため夜景が見事。心が洗われそうです。

料金の目安は1泊2食付きで8,000円台から1万円台が相場。施設によっては勤行や祈祷など宗教観を体験できるものから、比較的自由な旅館風まで運営スタイルや設備もまちまちなので、事前に情報収集と内容を確認してから出かけることをおすすめします。
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