このコロナ禍がいつまで続くかは不透明ですが、ワクチンの普及により、アフターコロナを考えていくべき時期になりました。
それまでと同じようにとはいかないまでも、対面が増えていくことは間違いありません。
そのときに重要なのは、「自己重要感」を理解しておくことです。
人は誰でも「自分が大切」ですし、だからこそ、「人から良く思われたい」ものです。これが、「自己重要感」です。
自己を重要だと感じること。つまり、自分で自分のことを好きになることで得られる感覚、自分を大切にしてもらえているという実感のことです。
この「自己重要感」を満たすのに、相手の名前を呼ぶことは、とても大きな役割を果たします。
たとえば、初めて会う3人と打ち合わせをするとします。まず、名刺交換ですよね。
ふつう、頂いた名刺はテーブルの上に席順通りに並べたりします。今後はそういうことをしないでください。
3人の名前を必死に覚え、すぐに名刺入れしまってください。
そして、打ち合わせの中、覚えた相手の名前をちょくちょく入れながら会話を進めます。
こうすると、相手は「私の名前を覚えてくれたんだ」と嬉しくなり、印象も良くなります。
これが、相手の「自己重要感」を満たすということです。打ち合わせがうまくいくことは、間違いないでしょう。
相手の「自己重要感」を満たすやり方は、他にもあります。話をよく聞いてあげることです。
最低限、ワンストーリーが終わるまで、黙って、じっと聞いてあげましょう。
人は話をしたいし、聞いてもらいたいものです。
聞いてあげると、相手の「自己重要感」を満たすばかりか、「誠実な関心を寄せた」と受け取られ、相手に「癒し」を与えることができます。
さらに、「否定しない」(批判しない)ことも相手の「自己重要感」を満たします。
「それは違うと思うよ」とか、「それは間違っている」とすぐ自分の意見を押しつけ、否定(批判)する人がいますが、そういう人とは、あまり話したくはありませんね。
否定(批判)をせずに、まず受け入れることです。
「そうだよね」「そういう考えもあるよね」と、まずは受け入れることで相手の「自己重要感」を満たすことにつながります。
「自己重要感」に加え、「先」というキーワードも忘れないでください。
「先に挨拶をする」ことはもちろん、「先に褒める」、「先に質問をする」、「先にお礼を言う」、「先に調べる」など。
先手必勝ではないですが、相手にいい印象を与えます。
ちなみに商売相手の交渉の場には、相手より必ず先に着くことです。
遅れたらアウトです。先に着けば、心理的に優位に立つことができ、交渉もスムーズに運ぶ可能性が高まります。