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ヤ軍が続々と外野手を獲得。イチローがトレード候補に

イチローのトレード先、最有力はジャイアンツか

ヤンキース・イチロー外野手(40)のトレードの可能性が現実味を帯びてきた。ヤ軍は12月6日(日本時間7日)、カージナルスからFAとなっていた通算358本塁打の強打者カルロス・ベルトラン外野手(36)と3年総額4500万ドル(約45億円)で合意に達した。ヤ軍は3日(同4日)にレッドソックスからFAとなっていたジャコビー・エルズベリー外野手(30)と「1番・中堅」として7年総額1億5300万ドル(約153億円)で獲得したばかり。これで外野手は6人となり、定員オーバーとなった。

現在の構想では、右翼にベルトラン、中堅に今季52個で盗塁王に輝いた俊足のエルズベリー、左翼は2011年の盗塁王であるガードナーが中堅から回る。左翼を務めていたソリアーノはDHに起用される見込みで、通算270本塁打のウェルズは控えに。エルズベリーとタイプが似ているイチローは、レギュラーは考えにくく、どうしても弾き出される格好となる。

すでに球団公式サイトの記事では、「トレードが必要な場合の要員は誰か」という項目で、イチローが真っ先にリストアップされていて、「第4の外野手として優れており、彼の存在で宣伝効果もあるので、適正な状況があればトレードのオファーを出すかもしれない」とした。

そこでイチローのトレード先として浮上するのが、ジャイアンツだ。ボビー・エバンスGM補佐が「左翼手を探している」と公言しているように、外野手を補強ポイントの第一に挙げている。また、地元紙サンフランシスコ・クロニクルは「ジィアンツが再びイチローに注目する時がきた。ボウチー監督は彼を気に入っている」と報じた。

イチローとボウチー監督の代理人が同じトニー・アタナシオ氏というのも何かの縁だが、ジャイアンツは以前からイチローにご執心だ。イチローが初めてFA権を取得した2007年のシーズン中にドジャースとともに獲得に動いたことを皮切りに、ヤ軍入りした昨季途中のトレード交渉や、昨年オフのFA交渉にも参戦。いわば7年越しにラブコールを送っているのだ。

ジ軍の本拠地AT&Tパークは、イチローが2007年のオールスターゲームでランニングホーマーを放ち、MVPに輝いた球場。40歳とはいえ、体も技術もまだまだ衰えていないイチローが、もう一度輝きを取り戻すには最適な場所かもしれない。


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