新卒入社から退職まで1つの会社で働き続けるというキャリアが当たり前でなくなった今、転職活動の経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
企業側は、会社を成長させてくれる、優秀で即戦力となる中途社員を探しています。
そんな中、kj (NYでのMBA留学情報を発信中)(@kj_mba2019)さんの元に届いた履歴書は「10年以上引きこもりをしていた」人でした。
普通であれば書類審査の時点で不採用となるのが当たり前かもしれません。しかし、kj (NYでのMBA留学情報を発信中)(@kj_mba2019)さんの決断は違いました。
そして、この決断が誰もが予想だにしない展開を生むのです。
その投稿がコチラです。
うちの会社の採用面接は全て僕がやっているんだけど、過去に1人だけ元引きこもりを採用したことある
履歴書を初めて見たときに、35歳なんだけど職歴のブランクが10年以上
普段なら迷わず書類で落とすけど、なぜこのタイミングでうちに応募してみたのか、興味本位で面接に呼んで会ってみた(続く
初めて会った時の印象は日光を浴びてないモヤシのようなひょろっとした青年だった
人間って太陽浴びないとこんなに白くなるのかーと思った
話を聞くと学校を卒業して就職した会社が合わず、すぐに退職し、そこから引きこもりを始め、家でひたすらゲームをしていたら10年経っていたそう(続く
応募理由を聞くと
そこには引きこもりを脱したい強い想いと覚悟があった
・両親が自分のことを心配している
・これ以上心配かけたくない
・働くチャンスがあれば死ぬ気でやりたい
・自分を変えたいこんな想いをとても不安そうに語りながらも瞳の奥には強い意思を感じた(続く
都心の一流企業であれば採用面接でその人の実績やスキルレベル、人間性を見るんだろうけど、うちみたいな会社の採用面接でそれをやると採用する人がいなくなる
だから僕はいつも”働かざるを得ない理由”が強い人を探していて
その意味で彼はぴったりだった(続く
多少の不安はあったものの、自分の見る目を信じて、パートタイマーの倉庫の作業員として採用し、2日後から働いてもらうことになった
出社初日
本当に出社してくるのか、なぜか僕までドキドキしながら会社に行くともはやシャウトに近いレベルで社員一人一人のところを挨拶してまわってた(続く
その日から彼は、10年超の元引きこもりとは思えないほどの活躍をみせた
倉庫内を縦横無尽に駆けまわりながら、どんな仕事にも一生懸命取り組む姿に社内からの評判もとても高かった
初めてのお給料の日には、彼は僕の所にわざわざお礼を言いにきて、家族をご飯に連れて行くと言って嬉しそうにしていた
そこから数ヶ月が経ったとき、彼が僕のところにすごく緊張した顔つきでやってきた
これまでの経験で、僕のところに緊張した顔でやって来るスタッフはほぼ100%退職願を持ってる
おいおい、せっかくここまで頑張ってきたのに、、と思いながら会議室に連れていき話を聞くと(続く
不安そうにしながら彼は
”仕事がとても充実していて毎日が楽しい、これからもっと頑張りたい。だから正社員にして欲しい”
と伝えてきた
あまりにも嬉しくて泣けた!その場で雇用契約書を作って正社員への登用を決めた(続く
その後、正社員になった彼は、ますます張り切って働くようになり、倉庫のことなら彼に聞けと言われるようにまでなった
そんなある日、会社に1人の女性から電話がかかってきた
元引きこもりの彼のことで話があるから僕に直接話がしたいと(続く
電話の主は彼のお母さんだった
彼がうちで働くようになってから家の中でも別人のようになった、こんなに嬉しいことはないって、泣きながらお礼を言われた
僕は別に大したことしてないのに、こっちまで嬉しくて泣いた
人を雇うってそういうことだなぁと学んだ(終わり
彼との思い出話を書き始めたら、長くなってしまいました
たくさんの人に読んでいただいて、なんだか恥ずかしいです
ありがとうございます
10年以上も仕事にブランクのある人と、面接で会ってみることにしたkj (NYでのMBA留学情報を発信中)(@kj_mba2019)さん。
この決断が結果的に、1人の男性の人生を大きく変えることとなりました。懸命に働き続けた結果、アルバイトから正社員へ、そして社内でも活躍するような人へと変わることができたのです。
人生が変わったのは男性だけではないかもしれません。男性の家族や採用をしたkj (NYでのMBA留学情報を発信中)(@kj_mba2019)さん、社内の人々もかけがえのないものを得たのではないでしょうか。
この投稿は拡散され「とてもいい話にもらい泣きしました」「人事をやってるものとして羨ましい」など称賛の声が殺到。20万件以上の反響が集まりました。
仕事を通して関わるお客さんだけでなく、社内の社員に対しても「ありがとう」と言ってもらえるような仕事をしていきたいですね。