人気作品である『名探偵コナン』には、「腕時計型麻酔銃」や「蝶ネクタイ型変声機」といった発明品が登場し、物語を盛り上げていますよね。今回は、ちょっとマイナーな発明品を、まとめてご紹介いたします!
■ボイスレコチェンジャー
長く続いているシリーズのなかで、単行本第12巻「月と星と太陽の秘密」に一度だけ登場したアイテムが「ボイスレコチェンジャー」。
この道具は、録音した自分の声を、さまざまな声に変化させられるというペンなのですが……なんだか、大した発明品ではない気がしませんか? それもそのはず、劇中でもコナンにつっこまれていますが、蝶ネクタイ型変声機とほとんど同じ機能なんですよね。
じつはこれ、阿笠博士がバンダイと共同開発し、全国発売することになったというアイテム。契約金をたんまりもらった博士は、少年探偵団のメンバーにおもちゃを買ってあげるなど、大盤振る舞いをしていました。
なお過去には、実際にバンダイから『名探偵コナン』のグッズとして「ボイスレコチェンジャー」が販売されたこともあるそうです。押入れやタンスの奥に、しまい込んでいるという方もいらっしゃるのでは?
ちなみに、同様のエピソードを描いたアニメの第163・164話では、「ヤイバーレコチェンジャー」と名前が変えられており、その形もカード型に。開発に協力した相手も、「知り合いのおもちゃ会社」へと変更されています。
■弁当型携帯FAX
「弁当型携帯FAX」も、単行本第7・8巻「プロサッカー選手脅迫事件」のなかで使われたきり、登場機会がないガジェット。それも仕方がないと思ってしまうのは、この発明品が、普通のお弁当箱に小型ファックスを取り付けだけのアイテムだからです。
お弁当箱に詰め込まれたご飯部分が機械になっていて、真ん中に置かれた梅干しが起動スイッチになっているこの道具。ただし、添えられているおかずは本物なのだとか。あまり衛生的とは言えないですね。
後年、携帯電話が広く普及し、その機能が進化を遂げたこともあってか、現在まで使用されていませんが……これから先も、日の目を見ることはなさそうです。
■イヤリング型携帯電話
シリーズ初期に大活躍していたアイテムが「イヤリング型携帯電話」。とくに、単行本第14・15巻収録の「スキーロッジ殺人事件」では、重要な役割を果たしました。
複雑な事情が絡みあい、眠らせて探偵役にする相手が見つからず、困り果てていたコナン。彼がとった最終手段は、このアイテムを付けた毛利蘭に、自身の推理を代弁してもらうというものでした。
この先の展開で、探偵役を引き受けた蘭を、ある悲劇が襲うのですが……それは読んでのお楽しみ。コナンの指示通りとはいえ、推理を披露する珍しい蘭を見ることもできるエピソードなので、ぜひチェックしてみてください。