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えっ、これがあの人!? 眉なし、丸刈り…美を捨て役作りに徹したハリウッド女優伝説

■ティルダ・スウィントン/『スノーピアサー』:英国の名女優がクソババアに!?

ティルダ・スウィントンと言えば、中性的な容姿とどこか人間離れした雰囲気を持つイギリス出身の名女優だ。そんなティルダは、2014年公開の韓国・アメリカ・フランス合作のSF映画『スノーピアサー』で、今までのイメージを打ち崩すような役に挑戦した。

本作は、寒冷化により生物のほとんどが死滅した近未来の地球で、永久機関で走り続ける列車を舞台に、先頭車両に住む富裕層と後方車両に住む貧困層で抗争が勃発。貧困層出身の主人公が仲間とともに、先頭車両を目指して戦いを挑むという筋書きだ。

ティルダの役は、下層階級を踏みつけにするメイソン総理というキャラクター。瓶底眼鏡にむき出した歯茎、慇懃無礼な憎らしいこの役には、普段の美しいティルダの面影はほぼない。余談だが、そのどこかユーモラスな独裁者演技は、実際の独裁者たちを参考にしたのだそうだ。

■シャーリーズ・セロン/『モンスター』:眉なし凶悪フェイスの連続殺人犯役に!?

シャーリーズ・セロンといえば、177cmの高身長とすらりとした美脚を持った美人女優である。『アトミック・ブロンド』など、持ち前の美貌を生かした華やかなアクション作品に出る一方で、その演技力を生かした人間ドラマでも高い評価を勝ち取っている。

なかでも、アカデミー主演女優賞を獲得した2003年の『モンスター』は、彼女の名を世に知らしめた作品だ。実在した元娼婦の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの人生を映画化した本作で、彼女は別人のような姿に変貌して見せ、世間の度肝を抜いた。

眉毛を全部抜き、特殊メイクで皮膚をたるませ、さらに毎日高カロリーなドーナツなどを食べ続け14kgも増量。社会の荒波の中で荒れ果てた連続殺人犯の悲劇と狂気を、見事に演じきったのである。映画が必要とすれば美しさすら捨てるという、彼女の女優魂が炸裂した作品だ。

■デミ・ムーア/『G.I.ジェーン』:人気絶頂キュート女優が丸刈り特殊部隊員役に!?

デミ・ムーアといえば1990年の『ゴースト/ニューヨークの幻』で、どこかあどけなさの残る黒髪ショートカットのヒロイン役を熱演し、一躍人気となったベテラン女優。

90年代を席巻した美人女優の一人だが、1997年に巨匠リドリー・スコットが監督の戦争映画『G.I.ジェーン』に出演した際は、これまでのイメージを打ち破る風貌で大きな話題を呼んだ。

男女差別雇用撤廃法案を唱える上院議員の要請で、苛烈な男女差別の横行するアメリカ海軍特殊部隊に入隊することになった、海軍情報局の女性の運命を描いた本作。デミは衝撃のスキンヘッドを披露し、目を背けたくなるイジメに耐え抜く様を熱演したのだった。

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