ライフ

誰かが倒れたとき、叫ぶべき言葉は『誰か救急車を!』ではなく…

自分の目の前で突然、誰かが倒れたとき、あなたは何かしらの行動ができる人ですか?それとも…? 言語聴覚士のY(@y_psychologist)さんによるこんな投稿が大きな反響をよんでいます。

10年以上前に、救急隊の方から院外発生の心停止に関して講習を受ける機会があって、救命士さんがその時に「いいですか。病院外では『すいません!誰か!』って言っても誰もこないし動きません。『そこのあなた!救急車呼んでください』と指をさして下さい」と指導されたんだけど、これほんとだったわ。

「すいません、車掌さん呼んできて下さい!」と言っても誰も動いてくれなかった経験もあるというY(@y_psychologist)さんは、こんな投稿を続け、聞こえないふり、見ないふりをする人が多いことを嘆いています。

急に人がばったり倒れたり、目の前で白目剥いて吐いたり、痙攣したら怖いと思うけど、できれば助けてあげて欲しいけど、無理ならせめて助けようとしている人を手伝って欲しいです。 救急車を呼んだり、AED持ってきたり、誰でもできると思うのです。知らんぷりしないで欲しいです。

これに対し、同様に「誰も助けてくれなかった」「自分一人で助けた」という経験を持つ人から共感の声が続々。一方で、不親切で聞こえないふりをしているのではないという意見も目立ちました。

「無視とか冷たいとかじゃなくて、当事者意識がないからなんだよね」
「多くの方は、単純にパニックに陥っているだけだと思います」
「自分一人の状況では救助行動出来る人も、群衆の中では無意識に誰かがやってくれるという心理が働いてしまう」

「誰か」と聞いても「自分が」とは思えない当事者意識の薄さ、未経験からくる混乱状態などから、動けない人の方が多いのではないかという意見。実際に「友達が目の前で倒れたときに何もできなかったことを後悔している」といった声もありました。きっと彼らは、少しの知識があれば動けたかもしれません。専門家から習ったことがあるという人のコメントも参考になりますね。

「子供たちの通う小学校のPTAでAED講習会があったとき、『近くにいる人にあなたは救急車を呼んで!あなたは時計を見て!と具体的に指示してください』と教わりました」
「この前、人が倒れたときどうするか、医大生から教わりました。意識あるか確認して意識が無かったら、周りの人に指示をする。そのとき『119番通報お願いします!』と言うべきと教わりました。そして、『必ず戻ってきてください!』と言うのも大事だと」
「具体的に『そこの眼鏡のお兄さん』『ブルーのセーターのあなた』などというのが良いようですね」

「息子が心停止し、AED使用で命びろいしました。 心肺蘇生してくれた方やAEDを取りに走ってくれた方、救急車呼んでくれた方、それぞれが連携取って動いてくれた為、息子は脳障害などなく、元気に生きています。 動かなければ助かる命も助かりません」

理想的なのは、助けるべき人がいたときにとっさに手を差し伸べられること。たとえ、もしその行動力がなかったとしても、「誰か」という言葉を聞いたときに「自分が」と思う意識や、「そこのあなた」と指示されたときに動けるくらいの人間でいたいものですね。

シェアする