2000万人以上の利用者がいるといわれているフリマアプリのメルカリ。売り手は不用品を処分でき、買い手は欲しいモノに出会えるなど、双方のマッチング次第では有意義なシステムです。その一方で、転売目的の利用者が後を絶たず、違法ギリギリで行われる売買もあるようで、トラブルの要因ともなっています。そんなメルカリをめぐって、書店員のすずきたけし(@takesh_s)が投稿した内容に注目が集まっています。
万引きされた本を特定して、その本をメルカリで検索かけるとウチで入荷後に販売履歴のない本も含めて出品しているアカウントを見つけたので自分の店の住所を明記したアカウントでフォローした途端に万引きがピタリと止んだ。 おまえか。
万引き被害のある棚を定期的(朝・昼・夕・閉店)にスマホなどで撮影することで定期的に巡回するなど防犯にも余念がなかったすずきたけし(@takesh_s)さん。コミックなどは特定が難しいそうですが、同じく万引きで困っている書店関係者にメルカリ検索をすすめつつ、次のように投稿を続けています。
メルカリやヤフオクみたいな個人販売のサイトは小売店が盗難被害にあった商品情報を簡単にサイトへ報告できるようにして、被害地域と出品者住所、盗難品と出品商品、被害時期と出品時期とか照合し続けて盗難品の売買の防止に動いてくれないかな。
「今は転売目的の万引きが多い」「盗品を金に変える所を断つのも防犯の1つかも」というコメントも見受けられました。転売目的の万引きを見破るヒントとしてすずきたけし(@takesh_s)さんは、
こちとら本のプロなので、新刊を3割引で出品してたりリクエストに答えて特定のアカウント向けに新刊本を出品(限定出品という)したりするのを見れば、なぜ新刊が書店の卸価格以下で販売できるのか、なぜ同じ新刊を何度も出品できるのかとか、もう出品履歴みたらわかりますよね。
とツイートし、「20年以上本屋で万引きと戦ってきた身としてはひとりの万引き犯を捕まえるよりも、盗品を金に変えられる方法を断つしかない」と続けています。
メルカリでは「匿名配送」にすると発送元が伏せられるので、たとえ商品の購入者であっても売り手の個人情報を入手できない仕組みになっていますが、盗難品だとわかったら警察に被害届を出すことが確実なのだとか。
メルカリガイドによると、
盗難品をみつけたら
他人や店舗から盗難・万引きしたものや拾得したものを出品、販売したり、商品が盗難品であることを知りながら購入する行為は窃盗罪、詐欺罪、盗品等関与罪の法律で厳しく処罰されます。
盗難品が出品されていることを確認した場合や、盗難にあった被害者または公共機関から連絡のあった場合は、ご利用の停止とともに捜査機関への通報などの対応をさせていただく場合がございます。
盗難品をみつけた場合にはお手数ですが、まずは最寄の警察署に相談してください。
とのこと。みなさんもメルカリなどのフリマアプリで盗難品を見つけたら、警察に通報を!