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保育士も親もホントは休みたい… 保育園が台風でも休園できない驚きの理由

首都圏を直撃し、大きな被害を及ぼした台風15号。上陸前の夜から朝にかけて多くの鉄道が計画運休を決め、ほとんどの小中学校は休校となりました。災害級の気象の中で、出勤するかどうか悩んだ人も多かったかもしれません。そんな中、子どもを預かってくれる保育園のこんなな問題が注目を集めました。

「台風でも登園する子がいるから、保育士は駆けつけないといけない、なるべく休ませてほしい」っていう保育士さんのツイートと「保育園が空いてるから子どもを預けて仕事に行かなくてはいけない、保育園が休みになってくれたら仕事を休めるのに」という保護者のツイートが別々に流れてきた。闇深い…。

なちゅ。@育児マストドンBabuu(@itacchiku)さんは、こう続けています。

この『日本人、災害時に自主的に休むの超苦手』問題を解決するには、自治体トップが早めに「学校休み!」っていうだけでもかなり違うんだよね。休校→親も休まざるを得ない→兄弟が保育園ならついでに休むor休む人多いからうちも休みで…or「学校休みなんだから保育園にもくるな」が保育園も言いやすい

どうしても休むことができない職種の保護者とっては、保育園が開園するかどうかは死活問題。とはいえ、なにがなんでも開園しなければならないという責任感や園からの指示で出勤せざるをえない保育士さんの思いに共感する声も多数ありました。

これに関連して、駒崎弘樹(@Hiroki_Komazaki)さんのツイートも注目を集めました。

学校が休校にできるのは、学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第63条又は学校保健安全法第20条の規定に基づき、臨時に「授業を行わないことができる」又は「学校の全部又は一部の休業を行うことができる」とされているから

学校は休業にできても、保育園は臨時休園に関する国の法律や政令などが、存在しないというのです。緊急時でも親が休めない社会はもちろん問題ですが、必要に応じて自治体が保育園休園や自宅待機の支持を出せるような法整備があれば、多くの働く人が休むきっかけになるかもしれませんね。

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