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こんな特徴は要注意! 普段の言動からわかる“サイコパスな人”の見分け方

 

サイコパスという言葉が一般に知られるようになってから、けっこうな時間が経ったかと思います。しかし彼らにどんな特徴があるのかという判別法は曖昧です。接し方についても考えていない人が多いように感じます。

かくいう筆者も、あるとき度肝を抜かれるような仕打ちを受け、周りの人に「あなたもやられたのね」と言われてやっとその人がサイコパスだと気づいた経験があります。意外と近くにいるかも知れないサイコパスと、その予備軍との付き合い方について考察してみます。

 

■サイコパスについてのおさらい

サイコパスとは、シンプルに言うと反社会的人格を持つ人のこと。サイコパス研究の第一人者であるロバート・D・ヘアはサイコパスの特徴として下記をあげています。

  • 良心が異常に欠如している
  • 他者に冷淡で共感しない
  • 慢性的に平然と嘘をつく
  • 行動に対する責任が全く取れない
  • 罪悪感が皆無
  • 自尊心が過大で自己中心的
  • 口が達者で表面は魅力的

彼らは社会的な地位が高い傾向があり、表面的には好印象であるとも言われています。ちなみにサイコパスと似ているソシオパスという人たちも存在します。

サイコパス: 性格や気質など先天的なもの

ソシオパス: 親の育て方による後天的なもの

両者の違いはそれが先天的か後天的かということだそう。どちらにしても一筋縄ではいかないタイプであることには変わりありません。一緒に仕事をするときや親族・友人間の交流など、生活のなかで被害を最小限にするにはどうすればよいのでしょうか。

 

■こんなコミュニケーションは要注意! サイコパス気質な人の見分け方

サイコパスの特徴は、誰しも多少は持っているものであり、はっきりと見分けることは困難です。疑わしいからといって「サイコパスのチェックを受けてみたら?」と本人に直接言うわけにもいきません。

とはいえ相手がサイコパス気質だと気づかずに酷い目に遭ったことのある筆者としては、サイコパス気質があるかどうかを事前に判断して自衛したい気持ちがあります。そこで普段のコミュニケーションを思い浮かべてチェックできるリストを考案しました。

皆さんも、自分の周りにいる「もしや……」と思う人に下記の言動が多いかどうかチェックしてみてください。

(1)「実は~だったの」

言い訳が上手い、後から条件を追加することが多い、同情をひく

(2)抱きつきながらの「ごめん」もしくは「ありがとう」

大げさな感謝や謝罪が必要なことをやらかす、スキンシップで感情に訴えかける、パーソナルスペースなど気にしない

(3)驚かれても「全然すごくないよ」

思いつきをすぐ行動に移せる、衝動買いも厭わない、感情の切り替えなどを平然と行う

(4)自分の行動に責任をとらず「誤解だよ」

言ったことを忘れる、嘘をつく、相手に指摘されても誤解や勘違いだと言い逃れる、時には相手を加害者に仕立て上げる

(5)「〇〇して」と無理な要求を平気で言える

「悪いんだけど」と恐縮したりはしない、当然のこととして主張できる、相手の状況よりも自分の正しさ

(6)ひどいことをしても「〇〇と俺(私)の仲」と絆を持ち出す

親しき仲にもというモラルがない、許さない相手の度量が狭いと思わせる、付き合いの長さや深さを持ち出し自分がしたことをほんの一部の例外だと思わせる

該当する数が多いほど、サイコパスの気質が高いと言えます。すべて当てはまるという人がまわりにいるようでしたら、気をつけたほうがいいでしょう。

 

■サイコパス気質な人を見つけたら

容姿も平均以上のことが多く、自分を磨く努力は怠らない、人の感情を操るのがうまいなど、サイコパスには魅力的な側面も多いと思います。しかし相手への共感が欠如している人と付き合うと、思わぬところで驚くような態度をとられ傷つけられる可能性があります。今日から迷わず距離をとりましょう。

「あれは例外だったのかも」「自分の勘違いかも」「許せない自分が悪いのかも」といった気持ちを想起させることができるのもサイコパスの特徴です。次はうまく対処できるといった考えは捨て、迷わず答えは一択で。表面的な付き合いでは魅力的に振る舞える人たちなので、ある一定の距離をもって接すればそれほど被害を受けなくて済むはずです。

 

文:コミュニケーション研究家 藤田尚弓

※情報は2018年6月29日時点のものです

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