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マツタケは昔、シイタケより安かった?

マツタケといえば秋の味覚を代表する高級食材です。しかし、スーパーに並ぶ国産マツタケの値段は軒並み高くて、なかなか手が出ないですよね。マツタケは今でこそ「人工栽培ができない」「取れる量が少ない」などの理由で高価な食材になってしまいましたが、実は、以前はシイタケより安いものだったことをご存知でしょうか。マツタケがここまで高価になってしまったそもそもの理由をお話します。

■マツタケは痩せた土地で育つもの

まずは、マツタケの生態について簡単におさらいしましょう。マツタケは赤松と呼ばれる松の木の根元にしか基本的には生息しないキノコです。また、通常キノコの発育には落枝や落葉が蓄積してできた栄養のある腐葉土のほうが適していますが、マツタケはあまり栄養のない痩せた土のほうが良く育つという生態を持っています。

また、マツタケはシイタケなどのキノコとは異なり、人工栽培の方法が確立されていません。マツタケが赤松に宿って育つという状況は、人工的に作り出すことができないそうです。つまり、マツタケは基本的に“天然もの”ということになります。

■マツタケが高くなったのは、人々の生活が豊かになったから?

マツタケが高級食材として扱われるようになった理由。それは、プロパンガスの普及が原因だと言われています。プロパンガスが人々の生活に普及する前は、山里に住む人たちは日々の燃料としての柴や割木を取りに、頻繁に山へ行く生活をしていました。人が山を歩くことによって、過度に落枝や落葉がたまりすぎることなくマツタケの発育にちょうど良い土が保たれていたのです。

ところが、世の中にプロパンガスが普及しだすと、そのような生活をしていた人たちも山に入る必要がなくなりました。結果として、落枝や落葉が蓄積し、腐葉土が形成されるようになったのです。そして、マツタケにとっては生育に適さない環境となりました。このような経緯や、人工で栽培ができないという性質をマツタケが持っているため、山で採れるマツタケが次第に減り、希少性が高まりました。その結果、マツタケの値段が上がってしまったのです。

■外国産マツタケ vs 国産マツタケ

国産マツタケは上記のような理由によって、今では100グラムで10,000円を超えるものもあるほどの高級食材になってしまいました。一方で、外国産マツタケであれば100グラムを1000円ほどで買えるものもあります。しかし、輸入する際にマツタケに付いている土を落とすことが法律で義務付けられているそうで、どうしても国産のものに比べると風味が落ちてしまいます。

ちなみに、外国産のマツタケを使って炊き込みご飯を作ることがあれば、ぜひ活用していただきたいテクニックがあります。それは「枝豆」を入れて炊き込むこと。このひと工夫で、国産マツタケのような豊かな風味の炊き込みご飯を楽しむことができます。マツタケの特徴的な香りを生み出している「マツタケオール」と呼ばれる成分は、実は枝豆にも含まれており、一緒に炊き込むことで国産マツタケを使った炊き込みご飯と遜色のない風味を作ってくれます。

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「林先生が驚く初耳学!」

2015年11月15日(日) よる10時30分~11時24分
MBS - TBS系全国ネット
司会:林修、大政絢
出演者:おのののか、澤部佑(ハライチ)、中島健人(Sexy Zone)、又吉 直樹、宮崎美子

次回の放送内容:今回は三遊亭円楽が、『すし、うなぎ、てんぷら』の著者でもある林先生の得意ゾーンに敢えて挑戦。また、「動物園」を何倍も楽しめるようになる極意など、知れば誰かに話したくなる“初耳学”候補が続々登場! さらに、太宰治に関する知識量においては又吉も一目置く、元東京都知事でノンフィクション作家の猪瀬直樹氏が出題。太宰の作品に隠されている驚きの真実とは!?

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