お弁当の定番として大活躍のウインナー。朝ご飯の目玉焼きや玉子焼きに添えたり、ちょっと炒めてお酒のおつまみにしてみたり、さまざまな形で食卓にのぼる人気の食材です。その一方で、ウインナーのことをソーセージと呼ぶこともあります。このふたつ、厳密に区別している人はあまりいないのではないでしょうか。そもそも、ウインナーとソーセージにはどんな違いがあるのでしょう。
ソーセージは「塩漬けの細切り肉」が語源と言われています。その原料となる肉や製法によって1000種類以上のタイプがあります。ヨーロッパでは、ソーセージに地名をつけることが多く、ウインナーは本来「ウインナー・ソーセージ」と呼ばれるものです。これは、その名の通りオーストリアのウイーンが発祥のソーセージのこと。つまり、「パスタとスパゲッティ」の関係と同じように、ウインナーはたくさんあるソーセージのひとつということですね。
日本では、ソーセージは、豚肉、牛肉、鶏肉などの原料肉を挽き肉にして食塩、香辛料などで味付けした上で天然腸や人工ケーシング(皮)に詰めて加熱したものの総称になっていて、JAS規格では、ウインナーなどのソーセージの種類について次のように定めています。
- ウインナー:羊の腸を使ったものか、太さが20mm未満のもの
- フランクフルトソーセージ:豚の腸を使ったものか、太さが20~36mmのもの
- ボロニアソーセージ:牛の腸を使ったものか、太さが36mm以上のもの
以上のように日本では、使う腸の種類か、太さによって種類が変わるように決まっているのです。ちなみに「魚肉ソーセージ」はまた少し違う区別がされており、「魚肉及び鯨肉の原材料に占める重量の割合が50%以上のもの」を指します。
ただし、これらの分類はあくまで日本だけのもの。海外では通じないので要注意です。(【公式】料理サプリニュース)
※情報は2015年8月26日時点のものです
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