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フランス流儀なシャンパンの保存法とは?

美しい色合い、見ているだけでウキウキするような泡立ちがキレイなシャンパン。気分を浮き立たせてくれる華やかさを持つこの飲み物、とにかく「泡立ち」が命です。ところが、ボトルの栓を開けてしまったけれど、飲みきれないことって、ありませんか? 残すのはもったいない。がんばって飲んでしまいたいけれど、そうもいかず……というときには、是非にも蓋をしたいものです。専用のシャンパン・ストッパーも売っているものの、それすら手元にないときは、果たしてどうしたらいいのやら……。

こんなとき、シャンパンの故郷・フランスでは“小さなスプーン”が登場します。このスプーンの柄のほうをボトルに刺しておくと、泡が抜けにくくなるというのです。なんの変哲もないスプーンにどんな魔法の力があるのでしょう。スプーンを刺したら、翌朝も開封時と同じようにシャンパンの泡がシュワシュワっと立ち上る。そんなはずはありません。これは昔から伝わる話で、「銀のスプーンに限る」ということも聞きます。残念ながら、銀であろうとなかろうと、泡が抜けてしまうのを止める役には立たないそうです。

とはいえ、多くのフランス人がこの話を信じていて、残ってしまったシャンパンにスプーンを刺しているのはなんとなく微笑ましいものです。飲みきれないときは、せめて気持ちにだけ蓋をするという意味で、ボトルにスプーン、試してみてはいかがでしょうか? (執筆:モワソン 久恵)(撮影:石井幸久)

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