目黒のさんま祭りの魅力

昔ながらの町並みが失われつつある目黒商店街に温かみを取り戻すために平成8年から開催されているお祭りが「目黒のさんま祭り」です。

目黒とさんまの関係は最近始まったものではなく、江戸時代まで遡ることができます。元々、目黒は会津藩の松平家をはじめとする殿様の屋敷が多い場所として有名でした。

ある殿様が目黒に行った際、家来が弁当を忘れてしまいました。仕方なく庶民の食べ物である焼きさんまを食べたら美味しかったが、後日、日本橋の河岸でとれた脂を取り除いたさんまを食べたところ美味しくなく、「やはり、さんまは（海が近くにない）目黒のものが美味い」という落語がルーツになっています。

「目黒のさんま祭り」は、落語好きの有志が目黒でさんまを食べてもらおうと区に話しを持ちかけたことがきっかけで始まり、今年で18回目を迎えようとしています。

目黒のさんま祭りの最大の特徴は焼きさんまと生さんまを無料で堪能することができる点です。炭火で一つ一つ丁寧に焼きあげられたさんまの味は格別です。混雑する時間には数時間ほどの行列ができる時もあるそうです。

また、「目黒さんま寄席」を生で聞くこともできます。落語に行く機会がない、という方も気軽に落語に触れることができるのでオススメです。

秋空の下、脂がたっぷりとのったさんまの味を堪能してみてはいかがでしょうか。目黒駅前商店街の魅力、さんまの味、落語の楽しさを発見できるかもしれません。

・目黒のさんま祭り

日時：2014年9月7日（日）10時～14時
会場：目黒駅前商店街
アクセス：JR・地下鉄「目黒駅」東口下車徒歩すぐ

＜関連リンク＞
注目の癒しスポット、等々力渓谷！ 人々を惹きつける3つの理由
東京の新たなランドマーク「虎ノ門ヒルズ」の魅力を分析！
見せてもらおうか、ガンダムフロント東京の魅力とやらを！