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iPhoneに代表されるApple製品の商品サンプルや広告に使用されている写真の時計表示が、実は全て「9時41分」を指していることをご存じだろうか? 今回は全世界で愛され続けているAppleやAppleの製品にまつわる雑学3つを紹介したい。
■9時41分の時刻表示に秘められた理由
iPhoneやiPadを始めとして様々な製品をリリースしているAppleは、その商品のサンプルや広告に使用されている写真などの時計表示を全て「9時41分」に設定している。その理由は、Appleのかつての慣例にあるという。
Appleの発表イベントは9時にスタートし、約40分後に新製品が公開されるのが常であった。しかしながら、9時40分ちょうどに製品が発表することはなかなか難しいため、9時40分に近い時間を予測して時刻表示を設定していたのだ。
実際、Appleの創業者の一人であるスティーブ・ジョブズによる2007年の最初のiPhoneの発表会では9時42分、2010年の第1世代iPadの発表会では9時41分と時刻が設定されていた。そして、ジョブズが亡くなり、必ずしも9時から発表イベントが開催されなくなった現在でも、Apple製品の商品サンプルや広告では9時41分の時刻表示が続けられているのである。
■知られざる“i”に込められたメッセージ
iPodやiPhone、iPadなど数多くのApple製品の頭文字にあるi。このiには、ジョブズによるあるメッセージが秘められているのだとか。
Apple製品の商品名でiが使われ始めたのは、1998年に登場したiMacから。1998年開催のiMacお披露目イベントでジョブズは、iMacは“i”nternetの興奮と自社パソコン“Mac”intoshのシンプルが融合した製品だと紹介している。つまり、iMacのiはインターネットを指していたのだ。
また、ジョブズは同イベントでindividual、instruct、inform、inspireの頭文字でもあると話しており、実にさまざまな意味合いをiMacに込めていたのだ。現在こそApple Watchなど頭文字がiではない製品も多いが、その思いはまだ息づいていると言えるだろう。
■ジョブズの名刺が約120万円で落札!?
最後はApple製品ではないのだが、Appleと縁の深い意外なものの話を紹介しよう。
2015年に開催された、カルフォルニア州の私立高校支援のためのチャリティーオークションで、ジョブズがNeXT、Apple、PIXERに籍を置いていた、1984年~1990年頃の3枚の名刺が出品された。
保存状態が良い名刺が3枚セットで、しかもPIXER時代の名刺は貴重ということもあって、600ドルからスタートしたオークションの最終的な落札額は10050ドル。日本円にしてなんと、約120万円もの高値がついたのだ。