今年の2月から日本でもスタートした、Facebookで動画を生配信できるライブ動画機能、「Facebook Live」。
お気に入りの著名人や団体をフォローしてその「ライブ動画」を楽しんだり、自らスマホで撮影した「ライブ動画」を配信したりするなど、すでにその機能を活用されているユーザーも多いでしょう。
このたび、そのライブ動画に、新たな機能「Scheduled Live」(スケジュールライブ)が加わりました。
舞台は「2016 JリーグYBCルヴァンカップ」決勝
お披露目に選ばれたのは、2016年10月15日、埼玉スタジアム2002で行われたJリーグカップ「2016 JリーグYBCルヴァンカップ」決勝、浦和レッズ対ガンバ大阪戦の舞台。
Jリーグの協力を得て、我々も両チームのサポーターの熱気があふれる埼玉スタジアム2002に潜入。Facebookのライブ動画と、新機能「スケジュールライブ」のサービス開始の裏側に迫りました!
今回のルヴァンカップ決勝、Facebookライブ動画は5部構成で配信。
キックオフ2時間前から応援グッズやイベント、スタジアムグルメなど、観戦ビギナーに役立つ情報、スタジアムでの楽しみ方をレポーターが紹介したほか、選手たちのスタジアム到着の様子、ピッチレベルでの選手のウォーミングアップの模様が、リアルタイムでユーザーに届けられます。
さらに、試合終了後には、選手たちへのインタビューや視聴者プレゼント企画なども行われました。
当初からFacebookのライブ動画を積極的に活用し、「スケジュールライブ」に関してもいち早く採用を決めたJリーグ。
その狙いをJリーグの事業・マーケティング本部でWebサイトやSNSなどの公式メディアのチーフプランナーを務める藤原文典さんはこう語ります。
「Jリーグとしては、新しいファンを開拓をしつつ、既存のファン・サポーターの方々にも楽しんでもらうという、2軸でのプロモーション展開を行っています。
そうした中で、新しいファン層を開拓する上で、特にFacebookなどのSNSに期待しているのは、Facebookのタイムライン上に情報を配信することによって、普段Jリーグとほとんど関わりがない方々とも接点を生み、その人のマインドシェアの拡大を目指しています。
特にFacebookのライブ動画は、ライトなファン、コアなサポーターにかかわらず、ライブならではの臨場感や公式ならではの舞台裏のシーンなど、エンゲージメントの高いコンテンツを提供することで、プロモーションやブランディングなど、さまざまな形で活用していきたいですね」
Jリーグの事業・マーケティング本部でチーフプランナーを務める藤原文典さん。「Facebookに期待しているのは、新しいファン層の開拓です」
「スケジュールライブ」でこんなことができる!
それでは、ライブ動画の新機能について、具体的にご紹介しましょう。
まず、FacebookでJリーグをフォローすると、自分のフェイスブックのタイムライン上に、ルヴァンカップのライブ動画が告知されます。その告知スペースをタッチ。
すると、Jリーグのページに移動し、「ライブ動画」配信中はそのまま視聴可能。
ロックを解除して、スマホの向きを変えれば、さらに大画面で。
「ライブ動画」が配信されていないときには、リマインダ設定画面が表示されます。
こちらをタッチして、リマインダを設定。「ライブ動画」配信時に、お知らせしてくれます。これが、新機能「スケジュールライブ」です。
「スケジュールライブ」のメリットについて、Facebookのパートナーエンジニアである石井直樹さんが教えてくれました。
「『ライブ動画』は生配信であるがゆえに、突然始まらざるをえません。それで、ユーザーの皆さんが最初から『ライブ動画』を見られないという事態が生じていました。
しかし、『スケジュールライブ』では、事前に投稿をつくっておき、さらにそこからリマインダの設定もできるので、実際に配信が始まるタイミングで通知を受けられ、見逃しが起きにくくなります。
また、特にFacebookではニュースフィードによってたくさんの情報が入ってきますから、リマインダ設定できる『スケジュールライブ』によって、見たい番組に直接たどりつけるようになるのも、大きなメリットです」
Facebookのパートナーエンジニアである石井直樹さん。「配信が始まるタイミングで通知を受けられ、見逃しが起きにくくなります」
Facebookの進化は「わかりやすく」を目指して
ライブ動画では、浦和レッズ、ガンバ大阪、それぞれのサイドのリポーターによる役立つ情報、スタジアムでの楽しみ方紹介、生観戦リポートの第1部、第2部が終了し、スタジアム到着を伝える第3部、ピッチレベルでの選手のウォーミングアップを追う第4部へと順調に配信が進みます。
なかなか見れない、試合前の裏側もライブ配信してました
スタジアムの客席や、ピッチの端からでは確認できない選手たちの動きや表情もはっきり見え、まさにライブ動画の真骨頂です!
「スケジュールライブ」でより進化したFacebookのライブ動画、今後の展望は……?
「そもそもFacebookのライブ動画は、ユーザーの皆さんがスマホで撮影したものを配信してもらうところから始まったものですが、今回のルヴァンカップでの配信のようにプロフェッショナルな展開も広がっています。
また、動画の時間についても、以前の90分間から、現在では最大4時間までアーカイブできます。
「スケジュールライブ」も含め、機能がどんどん増え、進化を続けるライブ動画の機能、そしてFacebookですが、情報を受け取る側、つくる側の双方にとって、わかりやすく、使いやすいプラットフォームであることを目指しています。
けっして難しいものではありませんし、ユーザーの皆さんがお求めになっているものに出会える環境づくりに努めていますので、まずはお試しいただきたいですね」
と、お話を聞かせてくれたのは、Facebookでメディアやスポーツチームなど外部パートナー向けのサービスを担当する綾尾康嗣さん。
Facebookの綾尾康嗣さん。「受け取る側、つくる側の双方にとって、わかりやすく、使いやすいプラットフォームであることを目指しています」
この日の「ライブ動画」は、Jリーグの公式Facebookページですでにアーカイブ化。試合終了後のピッチ上からレポートした第5部の動画は10月21日時点で11万回以上再生され、多くの方々が求めている情報を、ライブ動画で提供できたことをはからずも証明する形となりました。
個人の他、プロの現場でも活用が始まっているFacebookのライブ動画配信
試合の熱気を、手元でも感じられるのは嬉しいですね
Jリーグをはじめとしたスポーツや、さまざまなジャンルでのライブ動画「Facebook Live」に、これからも期待がかかります。そのときには、「スケジュールライブ」が必ずやお役に立ってくれるでしょう!