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校則で禁止されているジャージ登校する理由 「めんどくさい」に隠された本当の意味

校則が少ない自由な校風を売りにする学校も増えてきていますが、まだまだ日本の一般的な学校では細かい校則がたくさんあります。制服がある学校も多数派ですよね。中学校で通級指導教室の担当をしているゆず姉(@ikeike3103)さんには、校則でジャージ登校が禁止されている学校で、先生に叱られ理由を聞かれたときに『めんどくさい』と答えた生徒についてこのような投稿をしています。

ジャージ登校 校則で禁止されている ある生徒が叱られた 理由を聞かれ 『めんどくさい』と答えたらしい 後からゆっくり話を聞いてみた 『Yシャツが乾かない…』 うまく家事が回らない状況で 苦肉の策でジャージを着たらしい 『めんどくさい』の意味は 何言ったって 生活はどうにもならないから…

そして、ゆず姉(@ikeike3103)さんはこう続けています。

まだ中学生だけど 家事もたくさん手伝ってる 制服やジャージを たたむ手際を見ればすぐわかる 生きることに精一杯 他の生徒達の何倍も頑張ってる 端から見れば『ジャージ登校をした校則を破った生徒』だけどね 子供の背景を見ていく力 冷静に 研ぎ澄ませていかないとな… 失敗する

この投稿に対しネット上では、早くに母子家庭になり小学生から家事を手伝っていたという人から

「私は早くに母子家庭になり家事は小学生に上がる前から手伝っていました。ブラウスは自分で手洗いし、間に合わなければアイロンがけ。弱味を見せたくなく平気なフリをしていたけど、出来れば子供らしく辛いことは辛いと言えるようになるといい」

といった深い共感の声も。さらには『めんどくさい』にはもっと深くて広い意味が込められていることが想像できるとして、

「言い訳すると生徒指導室に呼び出され、自分の言い分を十分聞いてもらえぬまま親を呼び出されて、家に帰ってから親に事情を話すと小言を言われる」
「どうせ言ったって分かってくれないし… いままでだってそうだったし…」

…と生徒の気持ちを代弁する投稿も多くみられました。

「気付いたことが第一歩。その先どう関わっていけるかが大切」

それほど多くの言葉を持っていない子どもたちが、大人には見せまいと隠している部分に気付くためには、その一言にどんな意味が込められているのかを想像する努力が求められます。家庭環境を把握し、現状を理解し、子どもの心を傷つけないような指導ができる教師が増えれば、きっと多くの子どもたちが救われるのではないでしょうか。

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