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「水はムリだけどビールならガンガン飲める!」の理由

暑くなるといつにも増して飲みたくなるのがビール! 特に最初の一杯はたまりませんよね。気が付くと2杯、3杯とジョッキを空け……、ん? いつの間にか軽く1リットルは飲んでる! という経験をお持ちの方も多いのでは?

でも不思議ですよね、同じ容量=1リットル分の水を飲もうと思ったらそれはかなりキツい。どうして同じ液体なのに、大量の水を飲むのは大変で、ビールはグイグイ飲めてしまうのでしょうか?

その秘密は体内の消化システムにありました。口から食道を通り、胃に溜まったビールは胃壁からも腸壁からもどんどん吸収されていきます。一方水は、少しずつ十二指腸に送られ、小腸、大腸と移動していくのですが、胃壁では吸収されず、腸壁からのみゆっくり吸収されるのです。

水は胃壁から吸収されないので大量に飲むといわゆる「お腹がタプタプ」な状態になります。しかしビールは体内への吸収スピードが速いため、その感覚がほぼ ありません。またビールを始めとするアルコールには利尿効果もあるので、ますます飲めてしまうというワケ。とはいえ、飲み過ぎが良くないのはご存知の通 り。適量を守って、夏のビール道を愉しみたいですね。 (執筆:上村 由紀子・撮影:石井幸久)

※情報は2015年8月21日時点のものです

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